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EdgeのIEモードの設定方法を徹底解説―使い方や期限・解除トラブル解決まで完全網羅

「Internet Explorer(IE)の公式サポートが【2022年6月】に終了し、多くの企業や自治体で『重要な業務システムがEdgeでは動かない』『担当者がEdge IEモードの設定方法で毎日つまずく』といった悩みが続出しています。特に【公的機関の37,000以上のWebサイト】がIE依存しており、移行を急がざるを得ない状況です。

Edge IEモードは、旧IE専用環境の【互換性維持】と【安全な運用】を実現できる唯一の方法として注目されてきました。しかし設定画面が“表示されない”、グレーアウトして選択ができない、複数PCや社内ネットワークで一括管理が難しい…こうした疑問やトラブルは、現場でよく聞かれるリアルな声です。

今や【2025年】までの期限付きサポートを前提に、全社的な運用ルールやセキュリティ強化、Windows 10/11への対応をどう進めるかが急務です。「正しい設定と運用方法」を知っておくことで、業務の停滞やデータ損失リスクを未然に防ぐことができます。

本記事では、Edge IEモードの基本概要から設定手順、期限や移行準備の要点、さらに企業管理者・現場担当者が直面しがちな具体的トラブルの解決策まで、実務で役立つ最新情報とノウハウをわかりやすくまとめています。「どうすれば自社のシステムが安全に使い続けられるのか?」――そんな不安を感じている方は、ぜひこのままお読みください。

Edge IEモードとは何か―Edge IEモードの基本概要と求められる背景

Edge IEモードの定義と仕組みを詳解

Edge IEモードは、Microsoft Edgeブラウザ内でInternet Explorer(IE)の互換表示機能を提供する仕組みです。主に企業システムや官公庁で利用されてきたIE専用サイトへの対応が目的です。Edge IEモードでは、従来のIEと同様のエンジンを利用し、旧来のHTMLやActiveXといった技術への最適な対応を実現します。下記の表で主な互換モードの違いをまとめます。

モード レンダリングエンジン 主な用途・特徴
Edge 通常モード Chromium 最新のWeb技術に最適
IEモード IE5 Trident (MSHTML) レガシーなWebシステム・アプリ対応
IEモード IE7 Trident (MSHTML) 一部公的システムや古い社内サイト向け
IEモード IE11 Trident (MSHTML) IE11専用サイトや社内ツール向け

利用状況に応じて、Edge IEモードでは互換表示設定(IE5、IE7、IE11)を切り替えられ、HTMLやJavaScriptの動作互換性を確保します。

Edge IEモードのIEサポート終了後の役割と企業利用シーン

IE11のサポートが2022年6月に終了したことで、多くの企業や機関が独自開発した業務システムの利用継続に課題を抱えました。Edge IEモードは、こうした既存資産を活用しながら安全なWeb閲覧環境を維持するための重要な役割を担っています。主な利用シーンは以下の通りです。

  • 社内業務システムや公的機関向けのWebアプリケーション

  • ActiveXやVBScript等、最新ブラウザで非対応の古い技術を利用するサイト

  • 一部の制御機器や基幹システムの管理画面

Edge IEモードを活用することで、業務の連続性や情報資産の有効活用が可能となるため、企業やIT管理者から高いニーズを集めています。

Edge IEモードへの移行の基本知識と注意点

Edge IEモードへの移行には、いくつかの重要なポイントがあります。設定場所は「edge://settings/defaultbrowser」からアクセスでき、IEモードで開くサイトの個別指定やグループポリシーによる一括管理が可能です。ただし、IEモードにもサポート期限があり、2025年までのサポート期限が現時点で公表されています。

移行時の注意点リスト

  1. IEモードのサポート期限(2025年)を必ず把握する
  2. グループポリシーやレジストリ設定でIEモードの運用管理が必須
  3. IE5やIE7の互換モード指定時はセキュリティリスクや不具合発生の可能性に注意
  4. IEモードで開かない、解除できない場合はポリシー/設定の確認と再起動を実施
  5. IEモードのバージョン指定や動作の状況は定期確認が重要

企業での本格運用では、「常にIEモードで開く」「サポート期限」「不具合時の対処」などを明確にし、確実な運用フローを整えておくことが必要です。

Edge IEモードの設定方法―OS別・環境別の詳細手順

Microsoft EdgeでIEモードを有効化する基本操作

Microsoft Edgeで昔のインターネットエクスプローラー(IE)専用のページを表示するには、IEモードの有効化が必要です。操作はシンプルで、主な手順は下記の通りです。

  1. Edgeを起動し、右上のメニュー(…)をクリック
  2. 「設定」をクリック
  3. 左メニューから「既定のブラウザー」を選択
  4. [Internet Explorerモードでサイトの再読み込みを許可]を「許可」に変更
  5. Edgeの再起動を求められた場合は再起動を実行

その後、特定のページで右クリックし「Internet Explorerモードで再読み込み」を選択するとIEモードで閲覧できます。IEモード利用中はアドレスバーにIEアイコンが表示されるため識別しやすくなっています。

表:基本手順まとめ

ステップ 操作
1 Edge右上「…」で設定を開く
2 「既定のブラウザー」を選択
3 IEモード再読み込み許可を「許可」に
4 必要時Edgeを再起動
5 右クリックでIEモードを実行

Windows 10・11および管理者環境でEdge IEモード設定がない・表示されない場合の対処法

Edgeの設定画面にIEモードが表示されない場合は、Windows 10や11のエディション、グループポリシーやActive Directory環境の影響が考えられます。特に、組織管理下では詳細な制御が行われている場合があります。

対処をまとめると以下の通りです。

  • 個人利用

    Windows Updateを行い最新バージョンにしてください。設定に「Internet Explorerモード」の項目が出現します。

  • 管理者・企業環境

    グループポリシーや管理テンプレートからIEモード関連オプションが有効化されているか確認し、必要に応じてポリシー編集またはIT管理者へ連絡してください。

特にAD環境ではポリシーの変更・伝播に時間がかかることがあるため、適用を待ったうえで再度設定画面を確認します。エンタープライズモードサイトリスト機能を活用することで、特定のURLのみIEモードで開く運用も可能です。

Edge IEモードの解除・無効化の確実なやり方

IEモードが不要になった場合は、設定から無効化できます

  1. 再度設定の「既定のブラウザー」を開く
  2. [Internet Explorerモードでサイトの再読み込みを許可]を「許可しない」に変更
  3. Edgeを再起動するとIEモード利用不可となります

IEモードで自動的に開いてしまう場合は、サイトリストから該当URLを削除してください。設定変更後もIEモードが解除されない際には、下記の上級手順で対応します。

Edge IEモード解除できない場合のレジストリ・バッチ操作手順

通常の設定で解除できないケースや管理者環境の場合はレジストリやバッチによる強制解除が効果的です。

  • レジストリで解除する例

    1. Windowsの「regedit」を起動
    2. 下記キーを開く:
      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge
    3. “InternetExplorerIntegrationLevel”や関連値を削除
    4. PCを再起動
  • コマンドバッチによる一括無効化例

    REG DELETE “HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge” /v InternetExplorerIntegrationLevel /f

  • 注意点

    変更時は事前にバックアップをとり、IT部門や管理者との調整を行ってください。

表:主な解除手順の比較

方法 難易度 推奨環境
設定画面操作 個人・一般環境
レジストリ編集 管理用/組織環境
バッチ適用 管理者/担当者

不要なIEモード利用を防止し、快適なMicrosoft Edge運用を維持しましょう。

Edge IEモードのサポート期限・利用期限と最新情報を完全カバー

Edge IEモードはいつまで使えるか?サポート終了・延長情報

Microsoft EdgeのIEモードは、多くの企業や公共機関で旧システムやWebアプリケーションの継続利用のために採用されています。IEモードのサポート終了時期は重要なポイントで、2025年までは公式サポートが提供されますが、さらに2029年までの延長が発表されています。これは、多数の利用者からの要望と、社内システムが移行しきれていない現状を反映しての措置です。

下記のテーブルは2025年と2029年のサポート期限や変更点をまとめています。

年度 サポート状況 主な内容
2025年 サポート一旦終了予定 標準サポートの節目。延長可否に注目
2029年 延長サポート明示 企業・行政機関向けの移行期間最大化

この延長により、Edge IEモードを使い続ける企業にとってより柔軟な移行計画が立てやすくなります。終了期限が迫ってきた際には事前告知や段階的撤廃が想定されるため、常に最新情報のチェックが求められます。

Edge IEモードの30日間仕様と期限延長または無期限化の解説

Edge IEモードは、ユーザーによる設定で一時的にIE表示が可能ですが、「30日間」という有効期限が課せられています。あるページをIEモードで開く設定をした場合、その設定はデフォルトで最長30日しか維持されません。期限が過ぎると自動的に通常のEdgeモードへ戻るため、IEモード利用が必要な場合、再設定が必要となります。

企業やシステム管理者向けに、グループポリシーやレジストリを通じて延長・自動化の設定が可能です。特に業務システムのIE依存が強い場合は、管理ツールによる「IEモードの自動再設定」や「期間延長(無期限化)」が実用的です。

設定方法 有効期限 主な用途
手動 30日間(標準) 一時的な閲覧
グループポリシー 延長・常時設定可 企業全体で一律管理
レジストリ 一部無期限設定可 テストやローカル運用向け

正確な設定手順や注意点は、Microsoftの公式サポートや自社のポリシーに従うことが重要です。

Edge IEモードサポート終了後の代替手段と推奨される移行戦略

Edge IEモードのサポート終了後は、旧来のIE依存システムとの決別が求められます。推奨される移行戦略としては、まず現行業務アプリのIE依存箇所をリストアップし、現代的なWeb技術への早急な移行計画を立てることが不可欠です。

推奨移行手順(例)

  1. 既存WebシステムのIE依存度を洗い出す
  2. Edgeや他の主要ブラウザへの適合性を確認
  3. 利用している業務システムのベンダーへ相談
  4. モダナイゼーション対応の優先順位を決定
  5. 部門ごとに段階的に切り替え・新環境へ移行

移行が間に合わない場合は、仮想化やサンドボックス環境で一時的な対応も検討できますが、セキュリティリスクや運用コストを考慮して早期のモダナイズを進めることが重要です。どの選択肢にも、最新の情報と自社システムに最適な方法を選ぶことが求められます。

Edge IEモードで起きる主なトラブルとその解決策

Edge IEモードが表示されない・グレーアウト問題の原因分析

Edge IEモードが表示されなかったり、IEモードで再読み込みボタンがグレーアウトする原因はいくつか考えられます。特にWindows 10やWindows 11の一部のバージョン、または管理された環境(Active Directoryなど)で設定項目が出てこないケースが多いです。

以下のような原因が代表的です。

原因 詳細 主な対処法
設定ポリシー 管理者によるグループポリシーで無効化 管理者に確認して設定を変更
バージョン不一致 Microsoft EdgeやWindowsのバージョンが古い 最新版にアップデート
権限不足 一般ユーザー権限では利用不可 管理者権限で実行
機能制限 一部エディションでは非対応の事例 対応バージョンへ移行

また、edge://settings/defaultbrowser で「Internet Explorer モードでサイトの再読み込みを許可する」がグレーアウトしている場合は、レジストリやグループポリシー設定が影響していることが多いです。

公文書閲覧など特定ケースでのEdge IEモード非表示事例と対応法

一部の行政機関や公的機関のWebシステムでは、Edge IEモードで開く設定ができず、ページが正常に表示されないことがあります。

このような場合は下記の手順で対応できます。

  1. 手動でIEモードを有効化
    右上の設定メニューから「その他ツール」→「Internet Explorer モードで再読み込み」を実行

  2. 互換表示に設定する
    必要に応じて、IEモードの互換性(IE11やIE7など)を指定

  3. 公式へ問い合わせ
    ページ側でEdge IEモード対応が宣言されていない場合、管理者に対応を依頼

特に公文書やB2B専門業務システムの場合は、そのWebサイト自体がEdge IEモード対応済みか事前に確認することが重要です。

Edge IEモードが勝手に解除される・再読み込みできない時の対処

Edge IEモード利用中に、モードが自動で解除される、または再読み込みができない・グレーアウトしている場合の主な対処法を紹介します。

  • 設定の見直し

    サイトがIEモードで開いているかアドレスバーのアイコンで確認し、「常にIEモードで開く」設定が有効かをチェックしましょう。

  • グループポリシーの影響

    管理者が30日制限や自動解除を設定している場合は、延長や設定変更の申請が必要になります。

  • セッション切れやポップアップ制御

    セッションタイムアウトやポップアップ無効設定が原因でページがリロードできないこともあるため、関連設定を見直しましょう。

  • キャッシュクリアや再起動

    ブラウザーのキャッシュや一時ファイルの削除後、Edgeを再起動して再度操作を試すことも有効です。

Edge IEモード設定反映がされない・設定項目がない問題の解決方法

IEモードの設定が反映されない、または設定メニュー自体が存在しない場合は、下記のチェックポイントを順に確認してください。

  1. Edge本体とWindowsを最新バージョンへ更新
    バージョンが古い場合は新機能やサポートが正しく動作しません。

  2. グループポリシーやレジストリ設定の確認
    一部企業環境やAD導入企業では管理者がポリシーで制限していることがあります。

  3. 管理者権限での実行
    Edgeを「管理者として実行(右クリックメニュー)」することで設定が表示されることもあります。

  4. edge://settings/defaultbrowser の再確認
    サイトの再読み込みを許可する項目が有効か、あるいはグレーアウトであれば管理者への問い合わせが必要です。

  5. 設定が保存されない場合の追加策
    プロファイルの再作成や、再インストールも最終手段として有効です。

これらの手順を実践することで、IEモードの設定不具合や反映トラブルの多くが解消しやすくなります。

開発・自動化現場でのEdge IEモードの活用最前線

開発者ツールでのEdge IEモード利用時の制約とコツ

Microsoft EdgeのIEモードは、レガシーなシステム保守や業務アプリケーション開発には欠かせない存在です。しかし、開発者ツール利用時にはいくつかの制約があります。特に「Edge IEモードで開発者ツールがグレーアウトして利用できない」、「IEモードでF12を押しても開発者ツールが開かない」など、不具合と感じやすいポイントが報告されています。

主な制約と対処法のテーブルです。

制約例 対処・確認ポイント
開発者ツールが表示されない 「IEモードで開発者ツールはEdge本体側のみ利用可」・F12や右クリックでは無効
互換モード(IE5/IE7等変更不可) IEモードでは標準IE11互換のみ利用、バージョン指定や互換設定変更不可
JSデバッグ・一部機能制限 IEモード独自の制限あり/必要な場合はEdge通常モード+互換検証、もしくはIE環境の仮想化等

Edge IEモードでのWebページ検証・デバッグには、Edge側での開発者ツール併用や、事前に下記を意識しましょう。

  • 必要最小限の検証操作に絞る

  • テストや検証はIEモード以外の環境も用意

  • 想定外の表示崩れやスクリプトエラーは「IE互換モード」やブラウザーキャッシュも確認

IEモードの特性を理解し、効率良く検証作業を進めることが重要です。

Selenium・VBA・WinActorなど自動化ツールでのEdge IEモード操作実例

開発・自動化現場では、SeleniumやVBAなどの自動化ツールで「Edge IEモード」を操作する事例が増えています。特にレガシーな業務Webシステムの自動運用やテストには欠かせません。代表的なツールによる利用パターンは次の通りです。

ツール Edge IEモード操作の現状とポイント
Selenium Edge公式DriverとIEモード制御用のオプション指定で一部制御。細かな制御や安定化には工夫が必要
VBA Shell経由でEdge起動しIEモード指定、URLスキームやグループポリシーの事前設定も活用
WinActor IE特有のシナリオがEdge IEモードで稼働。画面遷移・要素取得に一部制約あり。

Edge IEモード自動化時のポイント

  • 事前にedge://settings/defaultbrowserでIEモード設定を確認

  • IEモード対応期限や将来的なサポート終了計画を常に認識

  • グループポリシーやレジストリによる自動化範囲の拡張も重要(無期限設定やURLワイルドカード管理など)

安全かつ確実な自動化運用を行うため、ツールごとに最新情報と公式推奨に沿った設計を心がけましょう。

業務システムにおけるEdge IEモード活用法と自動化対応

業務システムの多くで依然としてIE依存のWebシステムが使われていますが、Edge IEモードは脱IE移行期の強力なブリッジとなります。主な活用ポイントと注意点を整理します。

  • Windows 11/10標準のEdge IEモードを活用し、既存システムを安全に使用

  • Edge IEモードで常に開く設定や、指定サイトのみIEモードで表示といった運用が可能

  • グループポリシーやURLリストで業務全体の管理も容易になり、誤操作や混乱を防止

Edge IEモード サポート期限や制約事項も無視できません。特に2025年の公式サポート終了が予告されており、今後のマイグレーション計画やIEモード解除・無効化時の対応設計も不可欠です。

  • 「EdgeでIEモードが表示されない」「勝手にIEモード解除される」など運用時のよくある課題はFAQ化し、管理担当者が迅速に対応できる体制が理想的

  • 長期的にはEdge IEモード依存を避け、既存システムのWeb標準化や段階的移行も並行して進めることが推奨されます

現場ごとの実情や課題にあわせて、計画的な活用・自動化・移行方針の見直しが重要です。

企業・管理者向けEdge IEモードの運用とセキュリティ

グループポリシーによるEdge IEモードの一元管理と設定例

Microsoft Edge IEモードの一元管理にはグループポリシーの活用が最適です。設定例をもとに、社内の全ユーザーに一貫した環境を提供できます。特定のURLを自動でIEモードで開くには、企業向けサイトリストを作成し、グループポリシーで割り当てます。手順は以下の通りです。

  1. IEモード用のサイトリストをXMLで準備
  2. グループポリシー管理エディタで「Microsoft Edge」→「IE統合」を選択
  3. 「Enterpriseモードサイトリストを使用する」を有効にし、XMLのパスを設定

下記のような設定が可能です。

設定項目 内容
Enterpriseモードサイトリスト IEモード対象サイト一覧(XMLファイル)
IEモードの有効期限延長 30日・無期限など運用方針に応じて選択
IEモード管理の自動適用 社内AD環境への自動展開

グループポリシー活用により、部署や拠点単位の細かな管理、設定変更の一斉適用などがスムーズに行えます。

Edge IEモードのセキュリティリスク評価と対策方法

Edge IEモードは便利な一方、脆弱性にも配慮が必要です。Internet Explorerと同等の互換性を提供するため、古いWeb標準やActiveXコントロールの利用が可能になり、不正アクセスやマルウェア感染リスクがあります。主なリスクとその対策例を挙げます。

リスク例 対策例
ActiveXによる脆弱性利用 必要最低限のサイトのみ許可、不明なアドオンの無効化
古いプロトコル・スクリプトの利用 IEモード対象サイトの定期見直し・移行推進
誤設定による全ユーザー適用 サイトリストの適正運用、対象を限定

さらに、IEモード有効期限やサポート期限(2025年以降)も忘れず確認し、定期的な見直しでセキュリティを維持しましょう。

社内ユーザー教育とEdge IEモード利用推進のベストプラクティス

社内ユーザーがIEモードを正しく安全に運用するには、教育と利用ガイドラインの策定が不可欠です。ポイントを以下にまとめます。

  1. IEモード利用が必要なシステム・理由を周知
  2. IEモードの起動方法・解除方法を明確に指導
  3. Edge標準モードとの違いを具体例で説明
  4. 利用時の注意事項(不審なファイル・リンクへの警戒など)を積極的に案内
  5. 問い合わせ窓口や更新情報の提供も準備

これにより、社内全体でセキュリティと効率を両立したIEモード活用が促進されます。

Edge IEモードの未来―レガシーWeb資産のこれからと移行への備え

Edge IEモード廃止に向けた企業の対応策と移行ロードマップ

Microsoft Edge IEモードのサポート終了が迫る中、多くの企業ではレガシーWeb資産の取り扱いが大きな課題となっています。特に独自のWebシステムや業務用アプリケーションなどが「Internet Explorer依存」のまま残っている場合、速やかな対応が求められます。

下記の表を参考に、Edge IEモードサポート終了に向けた具体的なアクションと時系列で行うべき対策を確認してください。

時期 主な作業内容 注意点
現在〜直近 Webサイト・アプリの現状調査 IEモード依存ページの洗い出し
2025年まで 移行対象ページの選定・代替案の検討 常時IEモード利用の見直し
サポート終了直前 移行・リプレイス作業の最終調整 移行漏れサイトの確認
サポート終了後 新環境下での動作確認、応急措置対応 不具合・脆弱性管理

企業ごとにIEモード依存度や開発リソースは異なるため、まずは全社的な影響範囲の明確化が不可欠です。情報システム担当や現場部門を巻き込み、計画的に進めていくことが成功へのカギになります。

  • 現在のシステムがIEモードでしか動かない場合、早急なアップデートや開発ベンダーとの連携開始が重要です。

  • 緊急対応として特定サイトのみIEモードで開く方法や、一時的にEdge IEモードを強制解除する手順も理解しておくと安心です。

最新Web技術へのアップグレードとEdge IEモード互換表示の代替案

現代のWeb標準技術(HTML5やCSS3、モダンJavaScriptなど)に移行することで、多くのレガシーコンテンツは新ブラウザーで安全かつ快適に利用できるようになります。Edge IEモードで「表示されない」や「意図しない互換モード(IE5やIE7等)で起動してしまう」場合も、アップグレードにより根本的な解決が可能です。

移行・代替案の代表例を表でまとめました。

移行パターン 概要 メリット 注意点
Web標準化 HTML/CSS/JS等で再構築 互換性・保守性が向上 移行コストが発生
モダンブラウザー対応 Chrome/Edge/Safari等に対応 セキュリティ強化 検証作業が必要
仮想Desktop環境 必要に応じ古いIE環境を継続 移行期間の暫定措置 長期運用は非推奨

また、一部現場で「IEモードが解除できない」「バージョン指定や互換モードの変更がうまくいかない」といった声も多く聞かれます。こうしたケースでは、グループポリシーや管理ツールを活用し、IEモードの設定期限延長や特定条件での無効化設定など、運用面でも柔軟に対応しましょう。

【主な移行チェックポイント】

  • edge://settings/defaultbrowser等の設定項目の確認

  • 既存Webアプリケーションの開発ベンダーへの相談

  • IEモードがいつまで利用できるか公式情報の最新確認

企業の将来を見据えたWeb資産管理のためにも、今すぐ現状把握と移行計画の策定を進めることが推奨されます。全社一丸で新しい技術への対応を進めることで、安全性・業務効率・保守性が大きく向上するでしょう。

よくある質問(FAQ)を網羅的に整理

Edge IEモード設定・解除・トラブルの基本的な相談

Microsoft Edge IEモードは、従来のInternet Explorerが必要なWebページを表示できる便利な機能です。設定方法は次の通りです。

  1. Edgeの右上メニューから「設定」をクリック
  2. 「既定のブラウザー」を選択し、「Internet Explorerモードでサイトの再読み込みを許可」を有効にする
  3. IEモードで開きたいページを表示して右クリックし、「Internet Explorerモードで再読み込み」を選択

解除は該当タブの右側にあるIEマークをクリックして「IEモードを終了」するだけです。IEモードが表示されない場合は、設定が有効になっているか、EdgeのバージョンやWindows Update状況を確認しましょう。

Edge IEモード期限・サポート終期関連の疑問解消

Edge IEモードにはサポート期限が設定されています。現時点での公式発表によると、2025年10月まで企業向けにサポートが続く予定です。状況によっては2029年まで延長される可能性も言及されています。今後の業務継続には期限内の計画的な移行が推奨されます。

急に動作しなくなる心配や「いつまで使えるのか」「設定を延長できるのか」など不安な点は、Microsoftの公式発表や管理者向け通知を随時確認すると安心です。

Edge IEモード互換表示設定・開発者向け技術質問のまとめ

IEモードでの表示互換性は、「互換モード」設定でコントロールできます。既定ではIE11互換ですが、「Enterprise Mode Site List」を利用することでIE7やIE5への変更、一括適用も可能です。開発者ツールはIEモード利用時にもアクセスできますが、一部機能には制限があるため注意が必要です。

互換モード設定やバージョン指定など技術的な詳細は、WindowsのグループポリシーやXMLファイルで細かく管理できます。設定を誤ると「思うように表示されない」「IEモードで開かない」ことがあるので、正しく設定内容を確認してください。

Windows10/11環境特有のEdge IEモード問題と対応例

Windows10や11環境によっては「Edge IEモード設定が表示されない」「グレーアウトして選択できない」といった現象が報告されています。

主な原因は以下の通りです。

  • Windows Updateが未適用

  • グループポリシーまたはレジストリ制限

  • Active Directory環境での設定不足

上記のような場合は、Windowsの更新状況や組織ポリシーをまず確認し、必要に応じて管理者に相談することをおすすめします。特に業務端末では権限制限により個別設定できない場合があります。

Edge IEモード自動化・管理者運用に関する具体的な質問事項

社内システムで多数のユーザーがEdge IEモードを利用する場合、グループポリシーによる管理がおすすめです。Enterprise Site List(XML)を活用すると、対象サイトを一括でIEモード表示に設定可能です。

また、IEモードの有効期限の延長や無期限運用は推奨されていないため、公式サポート期間内にモダンブラウザー対応への移行計画を立てましょう。

Edge IEモードの自動起動や解除には「edge://settings/defaultbrowser」ページやバッチ、レジストリ編集を組み合わせた管理手法もあります。これにより管理者は全ユーザーのブラウザー挙動を統一しやすくなります。管理運用時は、必ず事前にテストしたうえで、本番運用へ移行することが重要です。